「TOEICの問題のポイントを教えて欲しい」
「試験当日はどんな感じで進むのかな」
それでは、基本情報から各パートのポイントまで解説します!
この記事では、TOEIC Listening & Reading Testの試験対策に進む準備として、知っておくべきこと、やっておくと後で助かることを解説します。
TOEICは、内容を知って闘う方が圧倒的に有利です。
問題形式の説明だけでなく、得点につながるコツや考え方なども書きたいと思います。
すでに受けたことがある方は、どんな形式で問題が出されるかはご存知だと思いますが、高スコアにつながるポイントの復習にしていただければ幸いです!
それでは、さっそく準備に入りましょう!
TOEIC Listening & Reading Testの構成を知る
TOEIC Listening & Reading Testの構成 |
||
リスニング |
約45分間 | 100問 |
リーディング セクション |
75分間 | 100問 |
- マークシート方式
- テストは英文のみで構成
- 英文和訳・和文英訳といった設問はない
- 問題用紙は回収されます(持ち帰り禁止)
- 受付して会場に着席後、解答用紙A面の記述は始めてOK
- 12:30までに受付しないと受験できません
- 12:30以降は休憩時間がありません
試験当日の流れは以下のようになります。
11:45~12:30 | 受付 |
---|---|
12:35~13:00 | 試験の説明・音テスト |
13:00~15:00 | 試験開始~試験終了 |
15:00~15:15 | 問題用紙・解答用紙の回収 |
15:15(予定) | 解散 |
概要は以上です。
2時間で200問、日本語は一切なしという集中力が要求されるテストです!
資格試験はどれもそうかもしれませんが、体調は整えて受けるのが基本ですね。
ちなみに試験会場までの移動時間もあるし、中途半端な時間になって、お昼ご飯どうしようというのが地味に気になります。
朝食遅めっていうのが、良いかもしれません(会場はガム・飴も含めて飲食禁止です)。
マークシート方式の注意点
ここでひとつ、すごく大事な注意点があります!
分からない問題も、解答欄を空白で残したまま進まないこと!
TOEICはいろいろと時間にシビアなテストです。
特に前半のリスニングは、自分が分からなくても問題はどんどん先に進んでしまいます。
そこに慣れていないと、分からない問題の答に迷っているうちに次の問題に進んでしまったりします。
そういう時に、後で考えようとか思って空白の解答欄を残したりすると、命取りになることがあります。
そうやっているうちに解答欄がひとつずれたりして、それに気づかず何問か進んだ後で気づいた時の絶望感はハンパないです。
リスニングは、一回聴いて分からなかったら、もう絶対に分かりません。
ですので、解答欄がずれるという致命的なミスを犯すぐらいなら、思い切ってどれかの答をマークしてしまう方がいいです!
メモ書き禁止です
ちなみに解答用紙へのメモ書きや問題用紙にマークするのも禁止です。
これはTOEICの理念なんだと思いますが、1回聴いて分かるとか、1回読んで理解するとか、そういうレベルで英語が身についているかどうかを測るということなのではないかと。
そういう意味で、TOEICは潔さが求められます。
あと、言わずもがなですが、12:30以降は携帯、スマホ、ウェアラブル端末の使用は不可です。
テストの形式と問題の構成を知る
どういう手順で何を答えなければならないのか、しっかりと把握しましょう。
リスニングセクション | ||
Part1 |
写真描写問題 |
・1枚の写真について4つの説明文が1度だけ放送される ・写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする |
Part2 | 応答問題 25問 |
・1つの質問・文章とそれに対する3つの答えが1度だけ放送される ・最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする |
Part3 | 会話問題 39問 |
・2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される ・会話を聞いて問題用紙に印刷された設問や図(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えから最も適当なものを選び解答用紙にマークする ・各会話には設問が3問ずつある |
Part4 | 説明文問題 30問 |
・アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される |
リスニングでは、最初に読まれる質問や説明文は印刷されていません!
聴き逃したらオシマイですので、集中力がとても重要です。
リーディングセクション |
||
Part5 | 短文穴埋め問題 30問 |
・短文を読んで不完全な文章を完成させる問題 ・4つの答えから最も適当なものを選び解答用紙にマークする |
Part6 | 長文穴埋め問題 16問 |
・長文を読んで不完全な文章を完成させる問題 ・4つの答えから最も適当なものを選び解答用紙にマークする ・選択肢は単語や句または一文もある ・各長文には設問が4問ずつある |
Part7 | 1つの文書:29問 複数の文書:25問 |
・いろいろな文書が出てくる長文読解の問題 ・4つの答えから最も適当なものを選び解答用紙にマークする ・文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もある ・各文書には設問が数問ずつある |
www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format.html
本番通りの時間設定で公式問題集を解く
本番通りの時間設定で公式問題集を解くことが非常に重要です。
初めてTOEICの問題をやると、結構できません。たまに準備しないで受けて700点台が取れたとかいう話も聞きますが、そういう人の方が少ないです。
普通のパターンだと、リスニングで後半に行くに従い、分からない問題が多くて自信がなくなります。そしてリーディングでは、全然時間が足りずに終わってしまい、茫然とします。
それぐらいが普通です。
そこから自分には何が足りないのか、何を改善すればいいのかを把握することが、高スコアへの近道です!
公式問題集を本番の時間通りに解いてみると、有効な擬似体験となりますし、自分は何点取れるかが大体分かります。
でも、スコアで一喜一憂するよりも、自分のレベル、弱点を知ることの方が重要です。
リスニングは、どのタイプの問題まで自信を持って答を選べているか?
リーディングは、Part-7にどれだけ時間を残せているのか?
といったことを確認して、攻略法を考えた上で、試験対策に進みましょう。
TOEIC 各パートのポイントを解説!
Part-1 写真の説明は自信を持って選択できる?
- 4つの選択肢のうち2つは全然関係ないことを言っている
- 1つの選択肢は写真に写っているもののことを言っているがズレた内容
- といったパターンが多いので、2つに絞るつもりで聴こう
・2択まで絞って、あとは迷わず決めること!
・迷ってる時間はありません! - 人物写真の場合は、何をしているかが問われることが多い
Part-2 質問文・ステートメントは聴き取れた?
- 質問文を聴き逃したらオシマイです!Part-2は最初に集中して聴く
- 5W1Hに注意!
・いつとか、どことか、誰とか、ヒントになります
・WHで聞かれている場合は、Yes/Noでは答えないです - 会話なので間接的に受け応えをしていることが多い
・同じ単語で答えることはまずない
・質問文に関連した簡単な単語はひっかけの時もあります - 選択肢の半数ぐらいはまったく関係のないことを言っています
- Part-2は集中力が問われます!
・分からなかった問題に引きずられないこと
・次の質問文に集中しましょう
Part-3 会話の主題は?何の場面?どういう人物が話している?
- Part-3から少し長めの会話になります。細かい点より主題・場面・人物を把握しよう
- Part-3は何らかのストーリーがあり、登場人物の意図、質問内容、次の行動、提案といったことが問われます
- Part-3は焦らないこと!
・少し長めに話されるので、リラックスして聴けば逆にヒントは多い - 問題用紙に質問文と選択肢が記載されているので、余裕がある人は先読みを!
・先読みは「何に関連した話題か」が分かれば十分
・気を取られて問題を聴き逃さないで!
・余裕がそれほどなければ質問文のみ先読みしよう - 1問の解答時間は約8秒で、迷っている時間はありません!
・迷うと次の質問で焦るので、かえって損します
・とはいえ完全に聴き取れないと選ぶ時間は必要ですが、TOEICでは踏ん切りをつけて次に備えることに慣れるのも大事です
Part-4 1トークに質問3つ→つまりトークは3つのことを言ってるはず
- Part-4では一人が長めに話をしますが、それに対して質問が3つです
・トークの中には話題の切れ目があり、3つか4つの事柄が順番に話されます
・Part-3と同じく、主題、場面、人物を把握することが重要です - トークの出だしで聴き取れなくても、この話題の切れ目を意識して、1つでも把握できることを増やしましょう
- Part-3と同じく、1問の解答時間は約8秒で、迷っている時間はありません!
Part-5 短文穴埋めは語彙力・文法知識を総動員して!
- Part-5は問題文の内容によって、大別すると2つの正解の導き方があります
❶語彙力で解ける場合
適切な意味の単語を選ぶ
❷文法知識で解ける場合
文法的に答が決まる - 文法で解くのもいくつかバリエーションがあります
・形容詞、副詞、名詞、動詞などから選択
・正しい前置詞を選択
・正しい接続詞を選択
・進行形、受動態などの動詞の選択
・比較級の作り方で選択 など - Part-5はできる限り早く終わらせよう
・Part-7まで早く行くために、Part-5は短い時間で終わらせること
・語彙力や文法知識で解けるので、じっくり読む必要はないです
Part-6 長文穴埋めからが読解力の勝負になる
- Part-5と似た語彙や文法で判断できる問題もあるので、初中級者はそういった問題は落とさないように!
- 熟語や短文を選択する問題は、文意をしっかりと捉える必要あり
- できれば一度読んで意味を把握できるようにリーディング力を鍛えたいところ
- テクニック的には、スラッシュリーディングができるとPart-6以降は強い
スラッシュリーディングで2倍速読み【英文読みの最終兵器はこれだ!】
Part-7 ここからは時間との闘い!読み直している暇はない!
- Part-7は、いよいよ量の多い英文読みが要求されます
- Part-7前半の単品の文章を読んで設問に答えるものは、読み返すことなく時間を節約したいところ
- 先に進むと2つ、または3つのタイプの異なる文章を読む必要があり、さすがに少しは読み返して内容の確認が必要になります
- 広告、メール、メッセージ、WEBサイトなど、さまざまな種類の文章が出てきます
・見た目の形の違いに惑わされないように
・メールの宛名、URLなど本文以外はさっと目を通して本文へ - リスニングのPart-3と同じで、主題、場面、人物を早めに把握すること
リスニングは潔く聴けないものは諦める!
リスニングは聴き取れるか、聴き取れないかなので、聴き取れなかったら諦めましょう。
迷ってるうちに、次の問題のアナウンスが始まり、次の問題も聴き取れなくなったりするのがオチで、迷うと返って損します。
リスニングは、アナウンスが終わった途端に、一斉に周りの人がマークシートに書き込む「サラサラ」っていう音がするので、自分だけ書き込めないと焦ります。
「え、みんな今の聴き取れたの⁈自分は全然分からなかったのに」とか思うかもしれませんが、たぶんそんなことはありません。
聴き取れていないけど、迷っているうちに次の問題に行ってしまうので、もったいないからどれかにマークしているだけです。
でもリスニングの取り組み方は、それが正解です。
リーディングは自分の実力範囲を確実に!
リーディングは、普通の日本人の場合、900点台を取れる方でも、あまり時間は余らないぐらいの問題量です。
なので、一度やってみて、自分の実力でどの問題まで進めるのかを確認しておくことが必須です。
リスニングは自分が聴き取れなくても、問題は無情に先に進んでしまうので、他の受験者と進み具合に差がつきませんが、リーディングは実力に応じて進み具合は大きく変わってきます。
自分の実力を把握した上で、それよりも少し先までやることを目指しつつ、自分の実力の範囲までは確実に得点というのが、リーディングの取り組み方になります。
例えばPart-6の一部はPart-5と同じレベルで解ける設問もあるので、そういった問題は落とさないようにするとかです。
まとめ
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TOEIC Listening & Reading Testの構成を知る
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テストの形式と問題の構成を知る
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本番通りの時間設定で公式問題集を解き撃沈する
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Part-1 関係ない選択肢を見極めて2択まで絞り込もう
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Part-2 集中力を高めて質問文を聞き逃さないこと
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Part-3 リラックスして主題、場面、人物を把握する
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Part-4 設問に関連する3つの事柄を何とかつかむこと
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Part-5 語彙力と文法知識は十分か確認
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Part-6 スラッシュリーディングができると強い
-
Part-7 見た目の違いに惑わされず本文の意味を把握
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リスニングは潔く聴けないものは諦める!
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リーディングは自分の実力範囲を確実に!
英語を聴いて理解する力、英語を読んで理解する力がどれくらいあるかを測るテストとしては、TOEIC Listening & Reading Testはかなり正確だと思います。
まぐれで高得点を取ったと言う人には会ったことがありませんし、足掻いても実力以上のものは出てきません。
最初に内容を把握し、慣れておくのは必須ですし、自分の実力で取れるところをきっちり取るという、確実性を重視した方が高スコアには結びつきます。
そして、自分の実力が把握できたら、次は試験対策に進みましょう。
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