ネイティブを追いこす語彙数を目指せ!【英語学習の目標を決めよう】

「語彙は増やさないとなぁ」
「でもどれくらい要るのかな」
と思ってる方も多いのでは?
どうせなら高い目標を!
語彙数を増やそうと決意したなら、ネイティブスピーカーを追い越すぐらいを目指してはどうでしょうか?
データを見てみると、ネイティブスピーカーの下限であれば、大変ですが不可能ではないですよ!
この記事では、英語のネイティブスピーカーがどれくらいの語彙数を知っているのかといったデータを見ながら、ネイティブを追い越すにはどれくらいのレベルが必要なのか確認します。
それでは、早速、ネイティブスピーカーの語彙について、データを見てみましょう!

ネイティブスピーカーの語彙数【年齢別に見るとどれくらい?】

年齢別 英語ネイティブスピーカーの語彙数(中央値)

年齢 語彙数 日本の学年
6 7,161 年長〜小学1年
12 14,375 小学6〜中学1年
15 19,531 中学3〜高校1年
18 22,046 高校3年〜大学1年
22 23,974 大学4年〜社会人
30 27,109
40 30,086
50 31,196
60 31,542
70 30,134

出典:http://testyourvocab.com/ Test your vocab: the blogから筆者調べ

このデータのうち98%は米国人で、調査で集計した人数は100万人以上ということです。

上表は中央値ですが、成人のネイティブスピーカーの語彙数は20,000〜35,000語程度だそうです。

下に語彙数の増え方などのデータをまとめています。

 

ネイティブスピーカーの語彙数の増え方

  • 成人のネイティブスピーカーの語彙数は20,000〜35,000語程度
  • ネイティブスピーカーは4歳で5,000語、8歳ぐらいで10,000語を超える
  • 成人のネイティブスピーカーは1日1単語を覚えている
  • ミドルエイジ(データから40代半ば)で語彙数の伸びは止まるイメージ
  • 4歳から15歳までの間の読書習慣で語彙数の伸びに差が出る

出典:http://testyourvocab.com/ Test your vocab: the blog

 

ネイティブスピーカー以外の語彙数はどれくらい?

調査に参加した外国人の語彙数

  • 調査を受けた外国人の平均的な語彙数は4,500語程度
  • 海外に住んだことがある人は10,000語に到達する傾向がある
  • 英語圏に住んでいる間に1日2.5語程度を覚える
  • 米国在住の非ネイティブスピーカーの語彙数は10,000〜20,000語程度

出典:http://testyourvocab.com/ Test your vocab: the blog

 

ネイティブスピーカーの読書習慣と語彙数の関係は?

このサイトの調査で、さらに興味深いことが明らかになっています。

  • 全般的に「ある程度読書をする人」の語彙数は増える傾向(これは予想通り)
  • 「ある程度読書をするがフィクションはあまり読まない人」と「よく読書をするしフィクションをいっぱい読む人」は8,000語ぐらいの語彙差があり、これはどの年齢層でも同じことがいえる
  • 「ある程度読書をする人」と「よく読書をする人」の語彙差は15歳ぐらいで4,000〜5,000語ぐらいあり、この傾向は60歳ぐらいまで変わらない

出典:http://testyourvocab.com/ Test your vocab: the blog

 

フィクションはノン・フィクションに比べて、より多くの語彙を使って書かれるから、フィクションを読む人の方が語彙が増えるのだろうという仮説が紹介されていますが、確かにそうかもしれませんね。

それにしても、年齢別の語彙数を見ると、15歳の語彙数は20,000語ぐらいですから、読書習慣による語彙差の5,000語はかなり大きな差ですよね。

この差がその後の学校の成績に影響する可能性が否定できないことから、『もしあなたにお子さんがいるのであれば、本を読ませた方がいい。この差は生涯続くことになるのだから』とアドバイスしています。

うーん、確かに、本当にその方がいいかもしれませんね。

 

英語学習で語彙数の目標はどれくらいにすればいい?

TOEICスコア 700点を目指す場合

7,000語 【まずは地道に基礎を固めるレベル】

ネイティブスピーカーの5、6歳(日本の小学校1年生)の年齢の語彙数です。

TOEICのスコア700は、TOEICの平均点よりも少し高いレベルなわけですが、それでもこれぐらいなんですね。
頑張っても小学生レベルかいと思うと、若干切ないですが…。

それと、TOEICの700ぐらいのスコアを取る人の語彙力には結構幅があるかもしれません。
感覚的には、もう少し少ない語彙数でも700は取れると思います。

TOEICの場合、TOEIC頻出単語を学習したりすることで、より効率的にスコアを上げることも可能なので、一般的な語彙力とスコアは必ずしも一致しない可能性もあります。

ここではそういったTOEIC対策的な効果をあまり考慮せずに、もう少し一般的な尺度で必要語彙数を推定しています。

ぷるちん
小学生恐るべし…
ぶちさん
やっぱり毎日生活の中で聴いて使うのと、勉強して覚えるのは差があるんだね。まぁ、そこはあまり気にせずに…。

TOEICスコア 900点を目指す場合

10,000語 【着実にTOEICで分からない単語がないぐらいに】

ネイティブスピーカーの8、9歳(日本の小学校低学年)と同じぐらいの語彙数ですが、それでもネイティブでもなく英語圏に住んでいない外国人としては、比較的語彙が多いというイメージです。

TOEICのスコア900は、8,000〜9,000語ぐらいでもいけるかもしれませんが、ちょっと余裕を見てという感じですね。

それにしても、こうして見ると小学生ぐらいでも、かなり言葉を知っているということですね。

よく海外赴任している方で子どもが現地校に行って英語ができるようになると、子どもの言っていることが分からないという話を聞きますが、こういうことなんですね。

ぷるちん
何とかこれぐらいは行きたいねぇ
ぶちさん
うーん、確かに。ネイティブスピーカーの語彙数を知ると、ちょっと悔しくなってくるしね。

TOEICスコア 満点を目指す場合

15,000語 【幅広めに本当の実力アップを睨んで】

ネイティブスピーカーの12、13歳(日本の中学1、2年)ぐらいの語彙数です。

そう言ってしまうと、TOEICの満点でもそんなもんかという、ちょっと寂しい感じもしますが…。
でも、このレベルの語彙力がついてくれば、かなり英語で楽しめる領域に入ってくるはずです。

洋書を読む、映画を観るといったことが、辞書の助けを借りずにかなりできるのではないでしょうか。
次のレベル、ネイティブスピーカーの下限が少し近づくところですね。

TOEICのスコアだけを考えたら、もっと少ない語彙数でも満点を取る人もいるのかもしれません。

ぷるちん
TOEIC満点っていうと、ちょっと自慢できそうな気もするが、まだ中学生か…
ぶちさん
まぁでもここまで来れたら、かなり楽しいんじゃないかな。相当実力は上がってると思うけど。

ビジネス英会話で困らないレベルを目指す場合

12,000語 【自分の専門分野の語彙を中心に増やす】

ネイティブスピーカー以外の語彙数で見たように、海外在住経験のある人は10,000語に到達する傾向があるとのこと。

僕がまさにこのビジネス英会話を、どうしてもやらなければいけない立場だったのでよくわかるのですが、ビジネスの場では凝った修飾語みたいなものはあまり出てこないです。

ですので、意外と語彙数は限られていても何とかなったりすることは多いですね。

ミーティングの場でよく使うイディオムみたいなものは結構ありましたが、逆にいえばそういうものを使えるようになって、自分の専門分野の言葉を覚えると、それなりに仕事はできるようになります。

それとビジネスの英語については、文法や語彙なんかよりも、外国人に囲まれた席で臆せずに発言する気合いというか勇気というか、そういうものの方が重要かもしれません。

残念ながら、多くの日本人が不得意なことですよね。

ぷるちん
ビジネスはちょっと毛色が違う感じだな
ぶちさん
うん、そうだね。ビジネスの場合は、お互い仕事が進まないと困るし、アジェンダや資料がある場合も多いしね。

日常会話で困らないレベルを目指す場合

20,000語 【ネイティブスピーカーの下限レベルを目指す】

実は日常会話が一番大変だと思います。

日常会話って、何が飛び出すが分からないので、ビジネスよりも余程難しい。

ちょっと横にそれますが、ビジネスの場って意外と楽なんです。
なぜかというと、事前に話す内容が分かっている場合が多いから。

また、相手も仕事を進めるために、なんとか理解し合おうという姿勢で望んでくれるので、ちゃんと準備をしていって、思い切ってこちらから発言していけば、結構乗り切れるんですよね。

ミーティングが上手く終わった後で油断してたら、何気なく話しかけられた内容が聴き取れなかったみたいな経験から、日常会話の方が難しいって本当に思います。

話を戻すと、ネイティブスピーカーの語彙数を見るかぎり、ネイティブの人たちと普通に話をするためには、やはりネイティブスピーカー最低ラインの20,000語を目指すということでしょうか。

 

ネイティブに追いつくには、まずここですね。20,000語です。

 

ぷるちん
ここまでなってみたいよな
ぶちさん
ちょっと道のりは遠そうだけど、20,000語が目標ってことは分かったね!それとどうやら、本を読んだ方がいいみたいだね。

まとめ

  • 成人のネイティブスピーカーの語彙数は20,000〜35,000語程度
  • 米国在住の非ネイティブスピーカーの語彙数は10,000〜20,000語程度
  • 「ある程度読書をするがフィクションはあまり読まない人」と「よく読書をするしフィクションをいっぱい読む人」は8,000語ぐらいの語彙差があり、これはどの年齢層でも同じことがいえる
  • TOEICスコア 700点を目指す場合
    7,000語 【まずは地道に基礎を固めるレベル】
  • TOEICスコア 900点を目指す場合
    10,000語 【着実にTOEICで分からない単語がないぐらいに】
  • TOEICスコア 満点を目指す場合
    15,000語 【幅広めに本当の実力アップを睨んで】
  • ビジネス英会話で困らないレベルを目指す場合
    12,000語 【自分の専門分野の語彙を中心に増やす】
  • 日常会話で困らないレベルを目指す場合
    20,000語 【ネイティブスピーカーの下限レベルを目指す】

さて、いかがでしたでしょうか。

ネイティブスピーカーに追いつくためには、目指せ20,000語だということですね。

語彙数の目安は分かりましたが、それでは次に具体的にどうやって増やしていくかが問題ですね。

これも、目的別に、いくつかの方法が考えられます。

 TOEICのスコアアップ

 ビジネス英語のレベルアップ

 ネイティブスピーカーとの自由な会話

順次、目的別にまとめていきたいと思います。

しかし、いずれにしても読書習慣がとても大事なんですね!

洋書読みを始めようかなと思った方はこちらもお読みください。

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