「英語で読むなんて絶対無理…読めたらかっこいいけど」
最初から諦めてしまう人も多いのかもしれません。
でも、挫折しない読み方、あります!
洋書読みは、挫折してしまった方や、最初から諦めてる方も多いと思います。
そもそも英語話せないし、英語の本を読むなんて無理に決まってるって思いますよね。
でも、もし英語で本を読めるようになったら素敵だと思いませんか?
この記事では、多くの方が挫折するパターンから、少しだけやり方を変えることを提案します。
少しやり方を変えれば、挫折しない読み方はあります。
洋書が読めるようになると、多くの利点があります。
TOEICのスコアが上がったり、海外のWEBサイトがスラスラ読めたり、あるいはさりげなく誰かに自慢できることがあるかもしれません。
それではさっそく挫折しない読み方、解説していきます!
英語を読む出発点を変えよう【100%の理解は不要!】
知らず知らずのうちに、分からない単語は全部調べていたりしませんか?
多くの方がそうなんですが、まじめに知らない単語について、全部辞書を引いて調べてしまうようです。でも、それは全然必要ないです。
逆に100%の理解をあきらめたら、読書が続けられて、かえって英語の力は上がります!
以前は僕も、皆さんと同じように一生懸命単語を調べて、その結果、挫折を繰り返していました。
でも、逆だったんです。
洋書読みは、まじめに取り組めば取り組むほど、途中で嫌になって投げ出してしまいます。100%をやめたら、挫折はなくなります。
そしてこの記事で説明する他の提案とあわせてやってみると、1冊完読への道がきっと開けます。最初の1冊を乗り越えれば、その先は楽になります!
それから、この記事で紹介する方法とあわせて「おすすめの洋書【初心者向け】」では、ちょっと難しい単語のサポートまで、あなたが1冊の洋書を読破できるようにお手伝いします。
それでは続けて行きますよ!
辞書は引かない、分からなくても
まじめに、これが一番大きな成功要因です。
僕はあるとき、ふと思い立って辞書を引くのをやめてみました。
すると、確かに意味が分からない部分ができてしまうことになりますが、それと引き換えに挫折もなくなったんです。
「日本語訳の作業」になってませんか?
多くのまじめな日本人がハマる罠は、「単語の意味を調べること」だと思います。
意味が分からない単語が出てくると、つい辞書を引かなきゃと思ってしまいますよね?
当然ですが、洋書を読み始めるとすぐに分からない単語が登場します。自分も含め、まじめな日本人的には、辞書引かなきゃと思います。
でも、そうやって、分からない単語に遭遇するたびに辞書を引いていると、かなりの確率で第1章も終わらないうちに挫折するのではないでしょうか。
なぜかというと…
- やっていて面白くない
- 単語の意味は分かってもストーリーは追えない
- 時間ばかり掛かってちっとも進まない
という状況になって、面倒臭くなって、結局読むのをやめてしまうということに。
洋書を読もうと思った時には、頭のどこかで、英語をスラスラと読んで楽しんでいる自分を想像して、そうなれたらいいなと思っているのではないでしょうか。
でも多くの人が実際にやってしまうのは、単語の意味を調べて「日本語に訳して」「日本語として理解しようとする」ということでは。
単純なことですが、これが一番大きな落とし穴だと思います。
だけど辞書引かないと分からないし…
それはその通りです。
分からない単語の意味は、分かりません。
でも、案外、大丈夫なんです。
そして、ストーリーが追えていると、分からなかった単語のことは気にならなくなります。
面白くなってくるまで辞書は引かない
まじめな日本人としては、中途半端に分からないまま読み進めるということに抵抗感を覚えるのかもしれません。
そこをちょっと我慢して、特に最初の数ページは全部理解しようとせず、面白くなってくるところまで、とにかく進めてしまうのが、読み続けるコツの一つめです。
思い切って辞書を引くのをやめると、大きな挫折ポイントを排除できるので、多少分からない単語が残っても、実はメリットの方が大きいと思います。
さて、次に2つめの成功要因ですが、この辞書を引かないということに加えて、もうひとつの「割り切り」が必要だと思っています。
それは、全部理解できなくても、先に進めてしまうことです。
分からないところはあっさりとばす
これは日本語で読む場合でも同じだと思いますが、まずは物語に入り込むことが重要ですよね。物語に入り込んでいくためには、多少分からなくても、とばして読み進めてしまえばいいんです。
面白くなるのは少し先まで進んでから
小説の場合、大体最初は導入部で背景説明だったり、プロローグ的な部分だったりして、本筋は少し先から始まったりします。
最初の1ページから面白い!という本もたまにはあるかもしれませんが、大抵の場合はそうでもありません。
特に、最初の数ページは理解していなくても、それほど影響なかったりします。
それなのに、最初の数ページに労力をかけて辞書を引いているうちに嫌になってしまうのは、とても残念な状況です。
最初の数ページは全部理解しなくてもいいので、思い切って先に進んでしまいましょう。
日本語であろうと英語であろうと、面白くなってきたら続けられます。
面白くなってきたら、先が知りたくなりますからね。
そうなってきたらこっちのもんです。
とにかく、その状態になるまで、辞書を引かずに読み進めましょう。
一つめのコツで言った通り、個々の単語にこだわりすぎない方が良いです。
それよりも、ストーリーを追うことが重要です。
ストーリーが追えていれば、多少分からない単語があっても面白く感じることはできるのです。そして、ストーリーが追えているのであれば、完全な日本語訳も要りません。
ここで「日本語訳」にこだわらないことが、実はすごく重要です。
何が重要かというと、日本語訳をせずに進めていくことが、「英語を英語として理解する」ことへの入り口になるからです。
でも、難しく考えることはありません。
とにかくストーリーが追えているのであれば、気にせず先に進めてください。
ちなみに何がなんでも最後まで辞書を引いてはいけないかというと、そんなこともないかなと思います。
面白く感じられるようになったら、多少辞書を引くのはOKだと思います。
もう大丈夫だなと、自分で感じられたら、少し知りたい単語の意味を調べるのはありだと思います。
そして、1冊完読すること。とにかく1冊完読すると、達成感を味わえ、自信がつきます!
人気の面白い本を選ぶ
これは当然といえば当然ですが、日本語であろうが英語であろうが、面白いものは面白いし、つまらないものはつまらない。
なので、絶対に人気の面白い本を選ぶのが正解です。
初級レベルからじゃないと大変では…
洋書関連のサイトをみると、よく向こうの小中学生向けの本が勧められていることがあります。
もちろんそこから入るのもありです(実は自分もそうしました)。
が、個人的にはそれほどおすすめではないです。
なぜかというと、小中学生向けみたいなものは、内容的にはあまり面白くないんです。
大人が小中学生向きの本を読んでも、知的好奇心が刺激されません。
面白く感じられないものは、挫折するのとは別な意味で、中断してしまう可能性が高まります。
皆さん忙しいので、面白く感じられないものに時間を取られるとモチベーションが下がります。
自然とモチベーションが上がるものを選ぶのが、継続への近道です。
とはいえ、最初にチャレンジするものは、注意した方が良いことがあります。
それは、読みやすい文体のものを選んだ方がいいということです。
長文で難解な表現が続くものは、好奇心をそそられても、最初は避けた方がいいです。
大人向きで簡単なのはあるの?
この観点でおすすめは、例えば「ミステリーの女王」アガサ・クリスティです。
いきなり推理小説を英語でなんて無理…と思うかもしれませんが、意外にもアガサ・クリスティはすごく読みやすいんです。
簡潔な文体で、小気味好く話が進んでいく印象です。
全体のページ数もそれほど多くありません。
そして、もはや古典と言っても良い、いくつかの大変面白い作品があります。
邦題 | 原題 |
ページ数 |
---|---|---|
そして誰もいなくなった | AND THEN THERE WERE NONE | 272 |
オリエント急行殺人事件 | MURDER ON THE ORIENT EXPRESS | 304 |
アクロイド殺し | MURDER OF ROGER ACKROYD | 304 |
もちろん、ある程度の英語の基礎は必要だと思いますが、中学、高校でやった勉強レベルでも、クリスティは十分に挑戦できると思います。
「そして誰もいなくなった」のじわじわとくる怖さ、「オリエント急行殺人事件」のポアロの名推理と意外な展開、「アクロイド殺し」の大どんでんがえしと、クリスティの技が冴え渡っています。
個々の単語は分からないものも出てくるとは思いますが、挑戦する価値があると思います。
何と言っても、話も面白いですし、おすすめです。
「おすすめの洋書【初心者向け】」で、難しい単語の具体例も含めてクリスティの作品を説明していますので、ぜひお読みください。
先に日本語で読んでみる
そうは言っても、やっぱり最初のうちは大変です。
そこで、おすすめなのは、同じ本を先に日本語で読んでから洋書に取りかかること。
内容が分かっているものを読むことで、「辞書を引かない」「日本語訳をしない」のふたつが実行しやすくなります。
経験から、2冊目はそこまでしなくてもいけるように思いますが、1冊目では試してみる価値はあります。
ちょっと面倒だなと思うかもしれませんが、面白い本であれば、それほどいやじゃないです。
とにかく、1冊の英語の本を完読するという体験をすることが大事だと思います。
自信が付きます。2冊目に挑戦する意欲が湧きます。
先に日本語で読むと、ネタバレになって英語で読むときのドキドキ感は薄れますが、洋書を完読するという経験を積むためには良い方法だと思います。
映像を見てから読む
そうは言っても2回読むのはなぁという方に、もうひとつのおすすめの方法があります。
もしあなたの読みたい洋書が映像化されているなら、先に映像を観て、映像の記憶があるうちに洋書に取りかかるという方法です。
先導役として映像のイメージがあると、多少分からない単語があっても、「ああ、あの場面か」ということで何となく内容は分かるので、無視して進んでしまうことができます。
実際には文の内容が分かっていないということもあり得ますが、それはそれでいいんです。
挫折するより全然マシです。
例えば、上で紹介したクリスティは何度も映像化されてます。
そして誰もいなくなった
最近だとイギリスのTVドラマで映像化されています。
DVDが出てますし、2016年の11月〜12月に、NHKBSプレミアムでも放送されたみたいです。
オリエント急行殺人事件
2017年にも映画になってます。
ジョニー・デップが悪役で登場してるやつですね。
ちょっと映画っぽくアレンジされている場面もありますが、見ておくとすごく読みやすくなると思います。
アクロイド殺し
あまり映像化されてないんですが、フジテレビで脚本三谷幸喜で、ちょっとアレンジした感じで「黒井戸殺し」ってやってましたね。
いずれも、見てから読むと、かなり楽になると思います!
電子書籍を利用する
電子書籍は日本語で本を読むときも便利ですが、洋書読みには本当に便利です。
いくつも利点があります。
- 辞書を弾き易い
- しおりをいくつでもつけられる
- 何冊でも持ち運べる
- 電車の中でも読める
- フォントの大きさも調節できる
- 試し読みができる
基本は「辞書を引かない」ですが、どうしても意味を調べたくなったときは、電子書籍が圧倒的に便利です。
アップルのブックでも、アマゾンのKindleでもそうですが、どうしても単語の意味を調べたくなったら、単語を長押しして選択し、辞書で調べたり、WEB検索できたりします。
別のアプリを起動したりする必要もないですし、その場でさっと調べられるので、とても便利です。
また、読んでいる本の中を検索して、同じ単語が使われているところなんかもすぐに分かります。
昔は分厚いペーパーバックに、さらに辞書を片手にみたいなところがあり物理的にかなり面倒だったりしましたが、今は本当に便利です。
そして電子書籍のおかげで、いつでもどこでもが可能になりました。
ペーパーバックも味があるので、家でゆっくり読むとかならば全然ありだと思いますが。
まとめ
それではもう一度、重要なポイントをおさらいしますね。
- 辞書は引かない、分からなくても
-
分からないところはあっさりとばす
-
人気の面白い本を選ぶ
-
先に日本語で読んでみる
-
映像を見てから読む
-
電子書籍を利用する
とにかく最初の1冊を完読するために、④か⑤を試してみてもいいのではと思います。
そして継続のためには①、②、③が大事です。
あと、電子書籍を使っていない方は、ぜひ使ってみてください。
スマホかタブレットをお持ちであれば、すぐ使い出せます。とにかく便利です!
英語を英語のまま理解するために
本当の英語力を身に付けるために、かなり重要だと思うのは、英語を英語として読んでいる感覚を手に入れることです。
いきなりは無理だと思いますが、まず第一歩は「日本語訳をしない」ことです。
日本語に訳して理解するというプロセスを取っ払えると、洋書を読んで楽しむという憧れの状態に一歩近付けることになります。
もちろん、英語の上達には、語彙やイディオムを増やすだとか、最低限の文法を理解するみたいな要素も必要だと思います。
ですが、それよりも、この「日本語訳をしない」という姿勢の方が大事な気がします。
泳げるようになりたければ、まず水に飛び込んでみるしかないですよね。
それと同じことだと思うんですが、英語を英語のまま理解できるようになりたければ、「日本語」から「英語」に飛び込んでみる必要があるのではないかと。
そして最初から上手くは泳げないように、最初は全部理解できなくても構わないんです。
そのうちに慣れてきたら、理解のスピードや深さは絶対に進化します。
何冊も読んでみて思うのは、やっぱり脳ミソが慣れてくるという部分はあるな、ということ。
英語脳について興味があったら、この記事も読んでみてください。
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そして逆説的ですが、100%完璧に理解するのを諦めたら、英語に向き合うのが楽になって、そこから英語を英語として理解することへの道が開けるように思います。
Enjoy reading books!