「分かりにくそう」
いえいえ、そうでもないんです。
使えば必ず実力アップ間違いなし!
英英辞典を使うようになると、確実に英語の実力は上がります。
この記事では、実際に「study」という単語を英英辞典で調べてみて、いかに英語学習に英英辞典が役に立つのかを一緒に見てみたいと思います!
使う英英辞典は「Oxford Advanced Learner’s Dictionary(OALD9)」です。
以下、OALDと略します。
この記事ではiPhoneで「辞書by物書堂」からOALDを使うやり方を紹介します。
前は単独のアプリとして使う形でしたが、現在は物書堂のアプリを通して使うように変更されています。
英英辞典を引いてみる
それではまず、物書堂の辞書アプリを立ち上げます。
次にOALDを立ち上げると、下の画面になります。
「study」と入力すると
画面に候補がズラッと表示されます。
ここでは「study verb」を選んでみましょう。
すると、こんな感じで説明が表示されました。
今回は動詞を調べているので、まず[VERB FORMS]で活用形が示されています。
その下から単語の意味の説明になりますが、見てもらうと分かるように、「learn」とあって、その下に具体的な説明が記載されています。
つまり似た意味の単語が示された上で、その用例の場合の意味が説明されているのです。
具体的な説明は以下の通りですが、「あ、割と分かるな」と思いませんか?
to spend time learning about a subject by reading, going to college, etc.
出典:Oxford Advanced Learner’s Dictionary(OALD9)
基本的な使い方はこれだけです。
それでは続けて、英英辞典を使う利点を挙げていきます!
利点① 英英辞典はネイティブスピーカーの世界への入口です
英和・和英辞典は日本人が英語を理解するために作られた辞書で、日本語で説明されています。
それに対して英英辞典は、ネイティブスピーカーが英語で英語を説明するために作った辞書です。
この2つの何が違うかといえば、英英辞典の方は、日本語を介さないネイティブの世界だということです。
つまり英英辞典を使えば、手軽にネイティブの世界に入っていけるんです。
実は「英英辞典」は、手軽にネイティブの世界にアクセスする手段のひとつ
これって考えてみると、とてもお得なことではないしょうか。
英語を上達したいなと思っている人は、ネイティブの世界にアクセスしたいと思いますよね。
でも、日常生活の中では、それほどネイティブの世界にアクセスする手段がありません。
利点② 実は優しく教えてくれるネイティブの先生
英英辞典は、ある単語を別な言い方で表現し直すということをしてくれます。
しかも、それほど難しい言い方ではなくです。
これってつまり優しいネイティブの先生が親切に別な言い方で説明してくれているのと同じ
しかも怪しい外人の変な英語ではなく、英語の世界の言葉の専門家が練り上げた説明をしてくれる訳です。
これってまたまたすごくお得なことではないでしょうか。
利点③ 用例が豊富で単語の使い方が分かりやすい
OALDの場合、その単語を使った例文がたくさん載っているので、「ああ、こういうふうに使うんだ」というのが分かりやすいんです。
単語の説明の箇所にも数個の例文が出ていますが、単語によっては[EXTRA EXAMPLES]という形で追加の例文がいっぱい載っていたり、それに加えて辞書全体で、その単語が使われているところにアクセスできるようになっています。
用例が豊富で、単語の使われ方がニュアンスまで含めて確認できる
先ほどの「study」では、何と例文が460個検索可能です。
各用例はクリックすると、その用例が出てくる単語にジャンプします。
こんな感じで、調べた単語の意味だけでなく、実際の使い方がよく分かります。
だから、OALDは英作文にも、すごく使える辞書なんです。
利点④ 英米両方の発音が聴けます
OALDの良いところはいろいろとありますが、この発音が聴けるというのはありがたい機能ですよね。
上の画面の三角矢印のマークをクリックすると喋ります。
紙の辞書では絶対無理ですが、アプリは便利ですね!
青が英国、赤が北米の発音で、2パターンあるのも良いです。
単語だけでなく、例文まで含めて、英米2パターンの発音が聴ける
素晴らしい。
利点⑤ 類義語(シノニム)にジャンプできます
僕がOALDを気に入っている大きな理由のひとつがこれです。
1つ目の方法として、その単語の意味の説明部分に、似た意味の単語が示されているのでそこにジャンプできます。
「study」を引いたら「learn」が出ていましたが、クリックすると「learn」にジャンプできるということです。
2つ目の方法としては、シノニムがある場合、SYNで示されます。
この画面では中央付近に「DISCOVER」というシノニムが載っていて、すぐにジャンプできます。
語彙を増やしたい学習者には最高ですね。
そして、例文が多いことと類義語が調べやすいことは、英文を書かなくてはならないときに非常に重宝します。
ちょっと余談ですが、ビジネスの場では、話す英語と異なり、書く英語はどの言葉を使うかに気をつけないといけないと思うことが多々ありました。
話し言葉はその場限り的な側面が強いですが、書いた英語は残ります。
書いた英語が稚拙であったり、ニュアンスの間違った単語を使っていたりすると、場合によっては相手から教養を疑われてしまう可能性もあります。
逆に、しっかりとした英文が書けていると相手からの信頼も高まります。
出したEメールの内容次第で、相手からの扱いが全然違うものになってしまうかもしれません。
経験的には、ちゃんとした英文のメールが出せたときは、相手のこちらを見る目が明らかによくなっていたと思います。
ですので、僕は英文を書くときには英英辞典で言葉のニュアンスを確かめることができないと、恐くて書けないです。
利点⑥ ブックマーク機能あります
調べた単語にブックマークを付けておけます。
電子書籍や電子辞書では当たり前ですが、あとでもう一度調べたいって時に便利です。
OALDの場合、フォルダを作ってブックマークを分類しておけます。
簡易的な単語帳的機能としても使えるかと思います。
おすすめのアプリ OALD
この記事で使った英英辞典「Oxford Advanced Learner’s Dictionary(OALD9)」は、その名前の通り、英語学習者向けに作られた辞書です。
OALDはちょっと高い(OALD9 ¥3,920 2020年2月現在)と思うかもしれませんが、ここで示した通り、かなり便利かつ内容の充実度も高く、値段分の価値は十分にあります。
英英辞典を使うようになると、英和辞典で日本語訳をちょっと見るだけよりも、相当な情報が吸収できます。
英英辞典を使うか使わないかで、英語の実力の伸びが変わってくると思います。
まとめ
それでは英英辞典OALDを使う利点をおさらいしますね。
- 英英辞典は、手軽にネイティブの世界にアクセスする手段のひとつ
- 優しいネイティブの先生が、親切に別な言い方で説明してくれているのと同じ
- 単語の意味だけでなく、実際の使い方がよく分かる
- 単語だけでなく、例文まで含めて英米2パターンの発音を聴ける
- 類義語のページにジャンプできるので、語彙を増やしたい学習者には最高
- 調べた単語にブックマークできて、もう一度調べたいって時に便利
- ブックマークはフォルダで分けられるので簡易的な単語帳にできる
やはりアプリの辞書は、格段に使い勝手と機能が充実していますし、この記事で解説したように、英英辞典には多くの利点があります。
英英辞典を使って単語の意味を調べるクセをつけると、それだけでも英語力はアップすると思います。
ぜひ使ってみてください!