火星の人(オデッセイ)【THE MARTIAN】

映画「オデッセイ」の原作「火星の人」
火星にたった一人で取り残された宇宙飛行士のサバイバル!

2035年、有人火星探査隊アレス3の一員として、マーク・ワトニーは火星に降り立った。

探査を開始して6日目、急速に接近してきた大砂嵐により探査続行を断念せざるを得なくなった一行は脱出を図るが、その途上で、飛んできたアンテナの破片に刺されマークは吹き飛ばされてしまう。

死亡したと思われたマークを残し、探査隊は地球への帰途につき、マークはたった一人、火星に取り残されてしまった!

地球との通信は途切れ、次の探査隊アレス4が火星を訪れるのは4年後。絶望的な状況だったが、マークは持てる知識を総動員し、生き延びるための努力を始める。

やがて火星をモニターしていたNASAは、マークが生存していることに気付き、全世界が見守る中、救出計画が進みだす。

次々と襲いかかる困難を乗り越え、マークは地球へ帰還できるのか⁈

「火星の人」の著者

アンディ・ウィアー

「火星の人」のページ数

400ページ (ペーパーバック)

「火星の人」の受賞歴

  • ジョン・W・キャンベル新人賞受賞(2016年)
  • 第46回星雲賞海外長編部門
  • 『SFが読みたい!2015年版』ベストSF2014海外編1位

「火星の人」の英語学習レベル(読みやすさ)

この洋書の英語レベル 初級

英語レベルは、初級でいけると思います。

主人公マーク・ワトニーの書く記録の形を取っている部分が多いのですが、シリアスな状況でも、軽妙な語り口でジョークを交えながら進んでいくので、おそらく読むのがあまり苦にならないのではないでしょうか。

火星探査が主題なので、それなりに科学技術的な単語も出てはきますが、それほど大変な印象はないです。

「火星の人」はどういう人向きの洋書?

英語はそれほど難しくないのと、とにかく最後までハラハラドキドキで楽しめる作品なので、SF好きはもちろんですが、特にSFはあまり読んだことないという人にもおすすめです!

実際、あまりSFは読んだことないけど、この本は面白かったという方が多いみたいです。

話を楽しみながら、あまり堅苦しくならずに英語も楽しみたいという欲張りな人向けです!

おすすめの洋書「火星の人2」イメージ

「火星の人」へのコメント

絶望しない主人公

とにかく絶望的な状況なのに、明るいです、マーク・ワトニー。

火星に一人で置き去りって、普通に考えたら、これ以上はないぞというくらい、もうダメだ的なドン底な状況なのですが、ジョークを交えつつ果敢に立ち向かっていく主人公がすごいです。

次々と持ち上がる難題を、”let’s take the problems one at a time.”って言いながら、一つずつ解決していくのですが、その解決策や苦労がとてもリアリティがあって面白い!

ハラハラドキドキが最後まで

Ares3のメンバーは、皆、それぞれ2つの専門分野を持つエキスパートなのですが、マークは植物学者であり、かつ機械工学エンジニアです。

この両方の専門知識を最大限に活用して困難に挑んでいくのですが、一つ間違えば命取りになりかねない状況で、読者はハラハラしながら読み進めることになります。

地球では、全世界が見守る中で救出作戦が進められていきますが、読者も一緒にラストまでドキドキしながら楽しめます!


著者は科学オタク

著者のアンディ・ウィアーですが、自分で自分のことを「オタク」だって言っています。

最近はそういうふうにいう人が多いが、自分は本物の科学オタクであると。

「火星の人」のアイデアの元は、有人火星探査を詳細に思い描くところから始まったそうで、自分で惑星の軌道計算までやったり、探査ミッションでいくつもの障害が発生することを想像したりしているうちに、これは面白い話になるぞって思ったそうです。

マークがトライすることがどれもリアルなんですが、やっぱり考え抜いた結果だからなんですね。

そしてSFファンだそうで、本が読めるようになった頃から、ハインライン、クラーク、アシモフなどを読み漁ったとのことです。

アメリカンドリーム的に人気獲得

「火星の人」は、最初はアンディ・ウィアーの自分のWEBサイトで発表されていたもので、その後に Amazon Kindleに上げたところ爆発的に売れ出して、気がついたらSFトップ5の売り上げになり、映画化され、というサクセス・ストーリーを辿った作品。

ご本人もなかなか信じられず、手の込んだ詐欺じゃないかと疑っていたとのこと。

なんだか憎めないキャラの著者ですね(笑)

「火星の人」の映像化

  • 映画「オデッセイ」
  • 監督 リドリー・スコット
  • 主演 マット・デイモン
  • 20世紀フォックス 2015年10月2日公開(米国)
  • 141分

「火星の人」の主要登場人物

登場人物紹介はクリック→
Mark Watney マーク・ワトニー
植物学者、機械工学エンジニア、火星に一人で取り残されてしまう
Melissa Lewis メリッサ・ルイス
アレス3の指揮官
Rick Martinez リック・マルティネス
アレス3の操縦士、マークの友人
Beth Johanssen ベス・ヨハンセン
システム・オペレータ、原子炉技術者
Chris Beck クリス・ベック
航空宇宙医師、生物学者
Alex Vogel アレックス・フォーゲル
天文物理学者、科学者
Teddy Sanders テディ・サンダース
NASA長官
Mitch Henderson ミッチ・ヘンダーソン
NASA、アレス3のフライト・ディレクター
Annie Montrose アニー・モントローズ
NASA、広報統括責任者
Venkat Kapoor ヴェンカト・カプーア
NASA、火星探査統括責任者
Mindy Park ミンディ・パーク
NASA、衛星制御エンジニア
Brendan Hutch ブレンダン・ハッチ
NASA、衛星制御エンジニア
Bruce Ng ブルース・ン
JPL所長
Rich Purnell リッチ・パーネル
JPLの科学者
Zhu Tao チュー・タオ
中国国家航天局の副主任科学者
Guo Ming グオ・ミン
中国国家航天局の主任科学者

出典:「The Martian」 Andy Weir


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