シャーロック・ホームズ 絹の家【THE HOUSE OF SILK】

コナン・ドイル財団公式認定「61番目のホームズ作品」
シャーロック・ホームズとワトスンの名コンビが再び活躍します!

この冒険「The Man in the Flat Cap and The House of Silk」は、シャーロック・ホームズの事件の中でも、最も衝撃的で、あまりにもおぞましい事柄が含まれているため、書き上げることができたとしても、今は公表できない。100年後に開封するよう指示を添えて、金庫に保管してもらうつもりだ…。

ワトスンが最後に記録したホームズの事件だが、戦時下の社会への影響も考慮し、あえて公表しなかった重大事件。

ホームズのもとを訪れた美術商エドマンド・カーステアーズは、アメリカ人の美術品収集家に売り渡した絵画をめぐり、ギャングとのトラブルに巻き込まれた顛末を語り、助力を求めた。

調査に手をつけたホームズとワトスンだが、怪しい男を追ううちに事件は意外な方向へ発展していく。そして浮かび上がってきた謎の組織「House of Silk」とは?

二輪馬車、急を告げる電報、そして拳銃はリボルバー!
1890年、霧のロンドンで、あの有名な二人が、絡み合う2つの事件の謎に迫ります。
The House of Silk: A Sherlock Holmes Novel
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「シャーロック・ホームズ 絹の家」の著者

アンソニー・ホロヴィッツ

「シャーロック・ホームズ 絹の家」のページ数

352ページ (マスマーケット)

「シャーロック・ホームズ 絹の家」の英語学習レベル(読みやすさ)

英語のレベル 中級

英語レベルは、中級ですが、やや難しめかなと思います。

著者アンソニー・ホロヴィッツは、執筆に当たっては10箇条のルールを自分に課したそうですが、そのうちのひとつが「十九世紀らしい文章表現で。」です。

十九世紀を意識した分、文章的にはやや硬くなったのかなという気はします。

また、当然ながらアーサー・コナン・ドイルの原作の雰囲気を真似ていると思いますが、アンソニー・ホロヴィッツの方が現代の作家なので、原作に比べるとやっぱり少し読みやすいかと思います。

また、アガサ・クリスティの書くストレートな会話に比べると、こちらの会話の方がちょっとひねりがあるというか、同じ英国でもちょっと雰囲気が違いますね。

ホロヴィッツはなかなか上手く雰囲気を出していると思いますので、「おおっ、十九世紀的!」とか、そういうのを楽しみながら読むのも乙なのかもしれないです。

「シャーロック・ホームズ 絹の家」へのコメント

さすがにコナン・ドイル財団が認めただけはあって、正統派のパスティーシュです。

ホームズやワトスンを登場させるパロディ的な本は数多くあるようですが、本書は単なるパロディ的なものとは一線を画すレベルが高い作品です。

単体の推理小説としても十分面白いですし、オリジナルのファンの人も、そうではない人も、素直に楽しめるのではないでしょうか。

オリジナルのファンの人にとっては、ホームズやワトソン以外の登場人物や、ちょっとしたストーリーの仕掛けも、嬉しいところが随所にあります。

ホームズの「observation」と「deduction」は、本書でも健在です。

久しぶりに読んだホームズ物ですが、個人的には、ホームズとワトスンの二人の会話を読んでいるだけで、なんとなく嬉しくなってしまいました。

シャーロック・ホームズほど有名な作品の続編を書くというのは、かなり勇気の要る行為のように思われますが、本書は上手く原作の雰囲気を引継ぎつつ、話としても面白く、成功しているのではないかと思います。

本書に対する批評も、好意的なものが多いようですね。


ちなみにアーサー・コナン・ドイルの多くの作品は、日本ではすでに1991年に著作権が消滅しているので、無料で入手可能です!

シャーロック・ホームズが無料で読めるというのは、考えてみればすごく贅沢な気もします。

オリジナルのシャーロック・ホームズを洋書では読んでいないという方は、この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。

「シャーロック・ホームズ 絹の家」の映像化

  • 映像化されていません

「シャーロック・ホームズ 絹の家」の主要登場人物

登場人物紹介はクリック→
Sherlock Holmes シャーロック・ホームズ
探偵
John Watson

ジョン・ワトスン
医師、ホームズの親友

Edmund Carstairs

エドマンド・カーステアーズ
美術商
Catherine  Carstairs キャサリン・カーステアーズ
エドマンドの妻
Eliza Carstairs イライザ・カーステアーズ
エドマンドの姉
Ross Dixon ロス・ディクスン
ベイカー街別働隊の少年
Sally Dixon サリー・ディクスン
ロスの姉
Wiggins ウィギンズ
ベイカー街別働隊の少年
Charles Fitzsimmons チャールズ・フィッツシモンズ
チョーリー・グレンジ男子学校の校長
Bill McParland ビル・マクパーランド
アメリカのピンカートン社の探偵
Rourke O’Donaghue ルーク・オドナヒュー
フラット・キャップ・ギャングのボス
Keelan O’Donaghue キーラン・オドナヒュー
ルークの双子の兄弟
George Lestrade レストレイド警部
スコットランド・ヤードの警察官
Mycroft Holmes マイクロフト・ホームズ
シャーロック・ホームズの兄

出典:「The House of Silk」 Anthony Horowitz


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