Elon Musk: Tesla, SpaceX, and the Quest for a Fantastic Future
- テスラ、スペースXの共同設立者・CEO、そして、ソーラーシティの会長。世界で最もアグレッシブな起業家イーロン・マスク。
- スティーブ・ジョブズの後にはイーロン・マスクしかいないという話もありますが、ある意味、イーロン・マスクはジョブズとも比べる対象ではない気がします。
- 人類を絶滅から救うために火星に移住するという壮大な夢・ビジョンを実現してしまうかもしれないところは、もはや他に比較する人物が思い当たらないです。
また、こんなことつぶやいてますね。懲りないお方です。 - 稀代の起業家イーロン・マスクの子ども時代から現在に到るバックグラウンドや人物像が分かる貴重な本です。
- 想像通り、すごい人です😅何だか、際立っています。
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「イーロン・マスク」の著者
アシュリー・バンス
「イーロン・マスク」のページ数
「イーロン・マスク」の発売日
「イーロン・マスク」の読みやすさ
英語学習のレベル 中級
英語レベルは、中級といったところです 。
著者のアシュリー・バンスは、シリコンバレーでライターをやった後、ブルーンバーグ・ビジネスウィークに移った方ですが、あまりテクニカルな話は出てきません。
特段ややこしい話はないです。基本的には著者がイーロン・マスクにインタビューした内容に基づき事実を記しているものなので、具体的な話が多いです。
話の内容はぶっとんでいる部分もあるのですが(笑)、分かりにくいというものではないと思います。
「イーロン・マスク」はどういう人向きの洋書?
イーロン・マスクというかなり個性的な起業家に興味がある方には、大変面白い内容だと思います。
マスク本人が語っているので、かなりプライベートな生い立ちに関する話もありますし、普段どんな生活を送っているのかなど、なかなか垣間見れないビリオネアのCEO的生活の話は貴重です。
起業に興味がある方にも当然おすすめです。特にマスクが最初の会社を立ち上げる辺りなど。後半は、ちょっとスケールが違いすぎて参考にはならないかもしれませんね…。
でも面白いことは確かです。
「イーロン・マスク」へのコメント
若干、お騒がせCEO的なイメージもあるイーロン・マスクですが、成し遂げてきたことがものすごいことであるのは間違いなく、興味を持たれている方も多いかと思います。
本書はイーロン・マスクの子ども時代から、高校、大学、社会人と順を追って描かれており、彼がどういう人物なのかすごく分かりやすいと思います。
子ども時代から際立っていたイーロン・マスク
何と12歳でコンピュータゲームを作って販売し、雑誌で紹介されてます。
1971年、南アフリカ共和国の生まれですが、子どものときから際立って変わっていたみたいです。
何か自分の考えに集中すると没入感がすごいらしく、周囲の声が聴こえなくなってしまったようで、心配して医者に相談したという話とか、ちょっと凡人ではない感ありです。
そして祖父が単発エンジンの飛行機を乗り回す冒険家みたいな方だったようですが、その血を受け継いで、ハイリスクでもテイクしちゃうということらしいです。
それに大学の頃も、いろいろなことをよく考えていたみたいですね。起業した事業の内容は、大学当時から既に着想は得ていた感じです。
実はPayPalの前身企業の創設者でもあるイーロン・マスク
本書を読むまで知りませんでしたが、PayPalの前身企業の創設者でもあるんですね。PayPalにはたまにお世話になりすが、全然知りませんでした。
自動車、エネルギー、宇宙産業、金融と、その幅広さに驚かされます。
ここまで広範囲に手がけて、その全てにおいて成果を残すというのは並大抵のことではないですよね。
イーロン・マスクの友人の言葉を引用すると
When Elon gets into something, he develops just this different level of interest in it than other people. That is what differentiates Elon from the rest of humanity.
出典:Elon Musk: Tesla, SpaceX, and the Quest for a Fantastic Future
ということで、集中力や探究するレベルが普通の人とは違うのだと。
きっと物事の本質を見抜いて、どうしたらそれが上手くいくのかを見極める力がすごいんでしょうね。
イーロン・マスク自身がエンジニア、そしてゲーム好き、SF好き
イーロン・マスクは自身が本当に深いレベルのコードが書けるエンジニアなんですね。
シリコンバレーに移り住んできた当初の話を読むと、かなりマニアックなコードを書いていた話が出てきます。
エンジニア、ゲーム好き、SF好き、湧き出る行動力、徹夜仕事を厭わないエネルギー、誰よりも深い集中力、そしてなぜか人類を救いたいという壮大で純粋な願望を持つ人物。
やはりこれだけのことをやる人は一筋縄ではいかないですね。
本書は本当に興味深いエピソードがいっぱいで、イーロン・マスクその人について以外にも、黎明期のシリコンバレーの様子なども分かります。
ぜひ挑戦してみてください。
なぜかKindle版の洋書、無茶苦茶安くて、たったの212円でした(2020年4月22日現在)。
日本語版ペーパーバックが1870円なので、こりゃお得だ!
「イーロン・マスク」の日本語版